「パリ祭の夕べ2025」和やかに開催
- 会場風景
フランス革命記念日(7月14日)にちなんだ札幌日仏協会恒例の「パリ祭の夕べ」が7月19日夕、札幌市内のフェアフィールド・バイ・マリオット札幌で開催されました。道内各地から70人が参加し、おいしいワインと料理を囲みながら、和やかに交流を深めました。
- 和やかな雰囲気で乾杯
- アコーデオンの演奏
会場はホテル中庭の特設会場。私、加藤の挨拶と「サンテ」の音頭で開宴。時折小雨がぱらつく天候でしたが、アコーディオンの生演奏が流れる中、みなさん思い思いのワインを手に話の輪が広がりました。今年のパリは酷暑に見舞われており、こうしたフランスの様子や皆さんの近況を語り合いながら、約2時間にわたり大いに盛り上がりました。
「第1 7回パリ祭記念ペタンク大会」のご報告
丁度1年ぶりのご報告になります。主管団体を代表して今回も札幌ペタンク協会の中村が報告させていただきます。
- 開会式
- 中村理事より大会要領を説明
本年は、開催要項でも触れておきました通り、運よくパリ祭(le quatorze juillet) 前日に開催することができました。
今回は、大会参加チームも16を数え、トリプルスの編成なので参加者は選手のみでも50名近くにのぼり、近年にない盛況ぶりでした。「パリ祭記念」のイベントにふさわしく、市内在住のフランス人4名の方々にも参加して頂き、昨年同様、国際色ゆたかなイベントとなりました。札幌アリアンス・フランセーズの若い先生とデュボワさんは昨年に続いての参加で、すっかり顔なじみのプレーヤーぶりで、何と今回は「日仏A」「日仏B」「日仏C」の3チームが揃って予選会を突破するという快挙を成し遂げました。もうおひとりは、13年前から市内に住まわれている日本語の堪能な方で「飛び入り参加」していただきました (これも、堅苦しさの無いお祭りイベントの良さなので、これからも続けてゆければと思っております)。
国内の大会では採用されることが珍しく、フランス本国ではお馴染みの「プル poule」方式の大会には、北海道ペタンク・プール連盟事務局長を務めておられる舛田さんのご一家にも参加いただきました。小学生3名の活発なプレーぶりは、ペタンクが高齢者のみの愛好するスポーツではないことを示してくれました。来年も成長した元気な姿を見せてくれることを期待しています。
優勝は、「アルテラ」チームで、市内の選手2名と美幌から応援参加した選手との混成チームで、連覇を成し遂げました。とてもレベルの高いゲーム運びで、他のプレーヤーに来年を期するモティベーションを与えてくれました。
最後になりますが、今大会には特別に「石屋製菓」さまのご協賛を頂きました。急なお願いをお聞き届け頂き、大会当日、参加者全員が「白い恋人」を手に記念写真に納まりました(勿論、その後すぐに賞味させて頂きました)。コンサドーレのユニフォームを着た熱烈な少年ファンの可愛い姿は、今後チームの活躍を期待させる嬉しいサプライズのひとつでした。今大会の会長である石水様のご厚意に、参加者に代わりお礼申し上げます。本当に有難うございました。
多くの「三色旗」に囲まれたテランで「いつでも、どこでも、誰とでも」のモットーにふさわしく、国籍、年齢、性別を越えて多くの人々がフランス発祥の軽スポーツに親しむ姿は、本当に美しいと思います。一年に一回限りのイベントは全ての「お祭り」がそうであるように、どこか華やかさと寂しさが同居します。
来年また農試公園で、皆さまの、お元気な姿にお目にかかれることを期待して拙文にピリオド(point final)を打ちます。A l’année prochaine!
(理事 中村寿司)
石水創会長が出席 拡大常任委員会開催
2月に開催された札幌日仏協会/アリアンス・フランセーズの理事会・総会で新会長に選出された石水創会長が6月25日、札幌アリアンス・フランセーズで開かれた拡大常任理事会に出席し、「フランスと北海道をつなぐ日仏協会の代表として全力を尽くしたい」と抱負を述べました。
石水会長は現在、北海道を代表する銘菓「白い恋人」で知られる石屋製菓の社長であり、十勝おはぎで有名なサザエ食品、さらにはサッカーJ2北海道コンサドーレ札幌の社長もそれぞれ歴任しています。
石水会長は「『白い恋人』はフランスを代表するラング・ド・シャ(猫の舌)のクッキーで、フランスとは大きな縁で結ばれている」と述べた上で、スキーを愛好する自らの経験を踏まえ、「フランス・アルプスとの繋がりも深く、(アルペン競技で日本を代表する選手である)娘もシャモニーなどヨーロッパでスキー技術を高めている。フランスとの交流に少しでも貢献できればうれしい」と語りました。
また、この日の理事会では、今後の行事として、7月13日(日)の「ペタンク大会」(西区農試公園)、同19日の「パリ祭の夕べ」(フェアフィールド・バイ・マリオット札幌)など当面の行事予定について確認しました。
さらに、10月5日(日)には余市方面へのワイナリーツアーを実施、同26日(日)は「フォーレの小曲を聴く~没後100+1年を機に」(Studio 26 )と題したコンサートも予定しています。詳細については、近く皆様にお知らせします。
(理事長・加藤利器)
小樽商大図書館ツアーを実施
札幌日仏協会は5月23日、小樽商科大学に保存されている貴重図書を見学する「図書館ツアー」を初めて実施しました。
協会の江口修顧問(小樽商大名誉教授)の発案と力添えで実現し、札幌のほか旭川、北見から計15人が参加しました。
付属図書館には、フランス啓蒙思想の金字塔と称されるディドロ、ダランベール編纂による『百科全書』初版本(全35巻)など希少価値の高い図書を多数所蔵しており、参加者はこうした図書、文献に触れながら、感嘆の声をあげていました。
小樽商大は1911年(明治44年)の創立以来、多くの学者をフランス、ドイツ、イギリスなどに留学させ、その学者たちが現地の古書店などで貴重図書を発掘、購入して持ち帰り、図書館に寄贈したといいます。中でも、1919年から42年まで同大の教壇に立った手塚寿郎教授が寄贈した「手塚文庫」(約6600点)は、その大部分がフランスの政治・法律・経済・社会学・哲学書で構成され、その内容の豊富さは国内で例を見ないと言われております。一般にはなかなか見学できない場所だけに、参加した皆さんには知的好奇心を満たして頂きました。
見学の後は、大学からまちまで、地獄坂を呼ばれる急傾斜の坂道周辺を散策しながら下り、夕刻には小樽のまちで懇親会を開いて、和やかに交流しました。
(理事長・加藤利器)
アリアンス・フランセーズ財団アジア・オセアニア地区代表との会合開催
- アリアンスの現況を説明するハンス・アジアオセアニア代表
パリに本部を置くアリアンス・フランセーズ(AF)財団からアジア・オセアニア地区を統括する代表ジャン=フランソワ・ハンス氏が来日し、3月17日に在日フランス大使館で国内のAF・日仏協会の代表・院長を集めた会合が開かれました。
会合には札幌から加藤利器理事長と二コラ・ジェゴンデ院長が出席、愛知、仙台、徳島の会長(理事長)、院長らとともにハンス氏から財団の世界戦略と今後の展望について説明を受けました。
-
会合に出席した札幌、仙台、愛知、徳島
の代表者による集合写真
-
セトン大使(中央)とカメラに収まる
加藤理事長とジェゴンデ院長
ハンス氏は財団の140年を超す歴史と伝統を踏まえ、厳しい経済環境下の中でも、さらなるネットワークの拡充を図る方針を強調。既存のAFに対する国際ボランティアの派遣や財政支援については「フランス政府は引き続き、絶え間なく継続していく方針を掲げており、これまでと変わりはない」と語りました。
国内4か所のAFについては「相互協力を進め、一体感と連帯感を高める努力を通じて、会員の増強に力を入れてほしい」との要望がありました。
会合の後、フィリップ・セトン大使の歓迎夕食会が大使公邸で催され、挨拶の中でセトン大使はハンス氏同様、「フランス政府にとって世界を網羅するアリアンスのネットワークは極めて重要だ。支援を縮小することは考えていない」と語り、私たちの活動に力強いエールを送ってくれました。
(理事長 加藤利器)
札幌日仏協会/アリアンス・フランセーズ総会
2月7日(金)、『さっぽろ雪まつり』で賑わう市内中心部にある「メルキュール札幌」で総会が開催されました。当日は在日フランス大使館よりフレデリック・ぺニア文化参事官が来賓参加し、協会の盛んな活動をお伝えする良い機会となりました。また、ニコラ・ジェゴンデ院長より札幌アリアンス・フランセーズの運営状況についての報告があり、今後も協会と学院並びに在日フランス大使館との緊密な連携をあらためて確認し合いました。
さて、本総会においては古野会長の退任の報告と新たな会長の選任が決議され、新会長には日本を代表する菓子メーカー石屋製菓株式会社の石水社長が満場一致で互選されました。
- 理事長挨拶
- 総会の会場風景
総会の後は懇親会に場を移し、参加者全員が終始和やかな雰囲気で語らいあうことができました。
(事務局長)
- フレデリック・ペニア文化参事官とニコラ院長
- 懇親会譲
フルコース料理と豊かなワインを堪能
札幌日仏協会恒例の「フランスワインとディナーを楽しむ会」が11月14日、メルキュールホテル札幌で開かれ、会員を中心に43人が参加しました。
冒頭、加藤利器理事長が、10月6日にチカホで実施したイベント「ボンジュール パリ」の成功に触れ、「今後も協会の活性化と会員の増強に取り組みましょう」と挨拶。「ヴォートル・サンテ」を唱和して開宴しました。
今年のメニューは本マグロのカルパッチョにはじまり、アンコウのロティ、道産牛フィレ肉のローストなど豪華な料理が用意されました。各料理にあわせて7種類のワインが次々と注がれ、参加者はボルドー、ブルゴーニュ産の芳醇な赤と白のワインと料理とのマリアージュを楽しみました。
抽選会では、協賛したグランヴァンセラーとアンビックスから各種ワインやホテルの宿泊券や入浴券などが提供され、当選番号が発表されるたびに、大きな歓声が広がりました。
終始、和やかな会は、江口修顧問の「日仏交流のさらなる発展・進化を」との呼び掛けで終宴となりました。
皆さん、良きクリスマスと年末年始をお過ごし下さい。
(理事長 加藤利器)
函館日仏協会10月例会で講演
函館日仏協会(若山直会長)の10月例会に招かれ、今年6月から7月にかけて約1カ月間、滞在したフランス第2の都市リヨンの魅力について会員の方たちにお話ししてきました。
例会は10月12日夜、西部地区にある五島軒本店で開かれ、会員30人が参加されました。
私はまず、リヨンがかつて絹織物の世界一の生産地として知られ、クレディ・リヨネに代表される金融都市としても発展してきた現状を説明しました。
- 函館日仏協会10月例会での講演会
引き続き、絹織物産業の衰退に伴い、新たに「美食のまち」として成長を遂げ、ポール・ボキューズやトロワグロ兄弟など伝説の料理人を数多く輩出、ミシュランの星付きレストランがひしめき合っている話を紹介すると、みなさん興味深く聞き入ってくれました。
また、日本との関係では永井荷風や遠藤周作が滞在し、「ふらんす物語」や「白い人」(芥川賞受賞作)の舞台となったことに触れ、スライドを使ってそれぞれの足跡を振り返りました。
なお、アリアンス・フランセーズの「アラカルト・セミナー」で秋学期から3回にわたり、「リヨンの魅力を探る」と題してお話しをしています。よろしかったら受講ください。
(理事長・加藤利器)